2014/04/21 起業・経営

起業する前に理解しておこう!クリエイター・エンジニアのスピンアウト

起業する前に理解しておこう!クリエイター・エンジニアのスピンアウト 手に職がある人こそ、安定した収入を得られやすいので、起業するきっかけがなかなか見つけられません。しかし最近の傾向は、サービスの企画そのものより「サービスを具現化できる」能力が不可欠とされています。

本来、開発や制作は「手段」でしか無いはずですが、ますます「スピード勝負」になる世の中が、「手段」と「目的」の『逆転現象』を引き起こしています。

友達でなく同僚でもない。まずは「戦友」を集めよう!

起業するうえで陥りがちなのが、会社で実績が評価されないことによる不満・ネガティブな理由を持つ者同士でスピンアウト。しかし数年もすれば、意見が衝突し「空中分解」に至ってしまうケースがほとんどです。基本的に、同じ現場で出会い、同じ業界・業種で、「お互い優秀」と認め合っているから仲間意識が芽生えるものですが、蓋を開けてみれば「愚痴の内容が一致しているただの同僚」という場合は多いのです。

もしも業務実績を目の当たりにしていなければ、仲間意識を持てたかどうかは分からないという場合、その人と起業するのは一度踏みとどまってください。

会社というのは生き物ですから、事業計画次第では、いつだってピボットする覚悟で経営判断をし続ける必要があります。そこで経営陣に求められる能力とは、限定された業務/業界の実績より「事業とはどうあるべきか」「経営とはどうあるべきか」を判断する能力です。

信頼できる仲間とは、人生を左右するレベルの決断を、思想レベルで一致する仲間であり、決断に合わせて創るモノを臨機応変に変えられる仲間。この仲間が居れば「どんな事業だって構わない」という覚悟が必要です。

繰り返しになりますが「実績のある同僚」ではなく「思想の近い/同じ戦友」と思える人を仲間にしていきましょう。どんな泥臭い議論もし合える「戦友」は偶然同じ職場で出会っただけに過ぎません。一丸となって事業経営に取り組むことが出来れば、何者にも代えがたい「一生涯の仲間」となることでしょう。
 

準備ゼロで退職・独立は禁物!

これから一世一代の、大きなことを始めようとしているわけですから、勢い今の仕事を辞めてしまっては先立つものがありません。多額の貯金があれば別の話ですが、自分も含め、仲間達が生活もままならない状態に陥っては、せっかく決意のあとに就職を余技なくされます。かといってサラリーマンやフリーランスを続けながら、起業準備をするのはなかなか難しいところではあります。

起業した人達の最初はどうしていたのでしょうか?

答えは単純、土日に集まって起業の準備期間に充てることです。

サービスの企画を練る/資金調達の計画を建てる/サイトの開発・制作をする。運転資金の目処が付くまで、ジッと耐えながら、仕込みを続けましょう。また「平日の余った時間を準備に充て、休日はみんな休む」というのもなかなか上手くいきません。

既存の仕事があるわけですから、確保できる時間も人それぞれです。皆で集まり、皆が同じ時間を投資することで、揉めることなく準備が進んでいきます。細かい話ですが、作業場所が安定しないためノートパソコンが必須です。

これから経営陣となる人達は「貴重な休日」を「未来」に投資する覚悟が必要です。月の稼働が30営業日近くなるわけですから、最初に訪れる苦しみといっても過言ではありません。「信頼できる仲間達と大きな勝負を仕掛ける」という自覚があるのであれば「休日が無くなることくらいなんてことは無い!」。

世の中のWebベンチャー企業は、そうやって生まれてきたことを深く理解しておきましょう。

新しいマーケット創造って面白いけど… イノベーション企画の罠

既存のサービス/マーケットに切り込む「イノベーション」というのは、プレイヤーとして非常に面白いです。事業を創る立場として「差別化ポイント」を考え続け、生み続けることで、競合他社からシェアを奪える「計画」を描くわけですから。コンセプトに従った、アイデアを出し続ける必要性が出てきます。

ここで大事なのは「既成サービス」の浸透度に対して、どこまで「新しさ」が許容されるかバランスを取りながら、自社製品の普及に励まなければいけないことです。イノベーティブすぎればすぎるほど、導入のハードルは上がりますが、ハードルを突破さえしてしまえば、業界内でイニシアチブを取ることができ、広報活動では圧倒的な優位性を保つことが出来ます。

ただし、イニシアチブを取るまでは、マネタイズは遅延します。遅延すればするほど、資金繰りは確実に圧迫されます。会社を存続させなければいけない経営陣は「株を放出して資金調達を実施」「革新性を落として導入コストを落とす」「銀行から借入れ」など、大なり小なり「痛み」を伴う覚悟が必要です。

中期経営計画を立て、財務戦略と事業戦略のバランスを見ながら、いつ・どれほど・どのような「痛み」を覚悟するかを折りこんだうえで、コアとする事業を決定する必要があります。
 

起業ってただ事ではない!覚悟・覚悟・覚悟!

相当な覚悟がなければ、莫大なコストがかかる起業なんてものは、自分や仲間に痛みが伴うわけですから、するべきではありません。逆に、莫大なコストをどうしたらクリアできるか、真剣に向き合ってまでやりたい事があるなら、数ある1つの問題として解決し、仲間と共に起業するべきです。

企業の生存率20年で0.3%、1000社のうち3社しか生き残らないとも言われている時代です。多くの企業が生産性に悩まされ、資金繰りが圧迫されている中で、人間関係の崩壊から倒産につながっているケースが少なくありません。

幸いWeb業界での起業とは、最低限必要なコストが人件費だけであり、会社存続のうえでは、非常に有利な業界となっています。当然、自社製品で利益を出せるようになるまで、受託/請負で耐え忍ぶ期間もあるかもしれません。

ただし、エンジニア/クリエイターであれば、パソコンさえあれば勝負をし続けることが可能な業界です。比較的リスクの少ない業界だからこそ、起業する人達も年々増えています。ライバルが増え続けるなかで、周りと勝負できる「仲間」との間に生まれている「結束力」が、何物にも代え難い「武器」となることでしょう。
 
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